男の現代住宅

 

なぜ「男の現代住宅」なのか?

なぜ「男の現代住宅」なのか?
 
男の住まいにこだわる理由…。
ひとつは命を担保に、35年という気の遠くなるような住宅ローンを利用して住まい(不動産)を取得する決断をいただいたからには、借り入れの主であるご主人(男)が本当に納得のいく住まいにしたいからという思いがあります。
また、住まいを考えはじめる方はおもに働き盛りの世代だと思われますが、仕事を続けていく上で、現在の社会環境では責任ある立場であったりスキルの向上に意欲的に取り組む方だけでなく、誰もがプロフェッショナルになることが求められています。そのためには外界を遮断でき継続的な学習ができる自分の空間を確保することが必須といえます。長寿命化が進む中、仕事だけでなく人生を深く長く楽しみ、より良く生き切るためには趣味や生きがいをもつこともこれまで以上に求められています。
 
   
「なぜ男の住まいなのか?」

これまで約25年間住まいづくりという夢の実現とその後起こる住まいを取り巻く様々な問題にいろいろな形でお手伝いしてきました。住宅は一生ものであり現在もこれまでご縁いただいた多くの方(延べ数百人のクライアント)と長いお付き合いをさせていただいています。
そうして歩んできて確信したことがあります。それは、人生は長くその途上でいろんなドラマがあるということです。おめでたいことやうれしいこともあれば、病気、離婚、事故、事業の失敗、転職、家族問題、・・・等々望まないことでも起こらないとは限らないという現実があります。病気や転職、離婚をきっかけとした住宅ローン問題の解決やクライアントに相続が発生して行った不動産(住宅)資産整理や団信保険手続のお手伝いなど、そのほかあらゆる問題に一緒に取み解決してきました。
   
 
「住宅が負の資産にもなるケースとは?」

住まいは自分のライフスタイルの実現を可能にし人生を豊かにしますが、ひとたび住み始め何か問題が起こった時には、客観的な不動産資産としての予想外の現実を突きつけられます。
ご存じない方も多いのですが、入居して半年住んだ家は市場価格で2割~3割下がり、借入額が多い場合は個人のバランスシートでいえば負の資産となっている事実があります。車でも同じことが言えますが、金額が多額なだけに人生に及ぼす影響は桁違いに大きいのです。設計や建築しか知らない業界人は、このリアルな現実を自分のものとしてそれほど肌身に感じていません。つくる家のことだけでクライアントがいくら借入しようがそれは彼らの業務とは関係ないことだからです。
わたしは建築士ですが、不動産コンサルティングマスターとしてさまざまな問題について相談を受け、解決のお手伝いしてきたこともあってその必要性を強く感じています。不動産業者や経済評論家は住宅の客観的価値についてはわかっていますが、ライフスタイルの実現に対する個人的感情についてまでは理解することなく経済論理だけで住まいを判断します。
   
 
 「借入リスクを知っておく」

医者、弁護士、事業成功者、高級官僚、2馬力公務員、大手企業社員、現金で建てるお金持ちなど、一部の人たちには関係ないかも知れませんが、一般的に借入れして住まいを取得するのであればそのリスクをよく理解しておくことが必要です。
住宅ローンは団信保険といういわば命を担保に20年から35年という長期にわたって、多額の借入をするということであり、その重みをリアルに感じることは至極当然のことです。数十年返し続けなければならないという重き荷を負うからこそ、好きな車やバイクのためガレージを作ったり、自分の部屋を確保したり、リビングや寝室は特に快適に気持ちよくくつろげる環境にすることが必要だと思うのです。
   
 
「昔と今の家づくりのちがいとは?」

最近は住まいづくりにおいて、若いご主人の意見が反映されることが増えてきましたが、ほんの十数年前までは明らかに奥さんの意見が強く、ご主人の希望する書斎などはほとんど納戸や収納スペースに変えられていました。打合せをして気の毒に思うことが多かったことを記憶しています。数年で使わなくなる子供室に収納別で6~7帖もとらず、5帖程度にすれば書斎は確保できるのです。そうでなくても廊下やホールなどを最小限にするなどプランニング次第でも実現できます。専門知識を身につけたり仕事の成果を上げるためには、休日の時間の自己研鑚や自己啓発は避けては通れません。そのためにも独立した空間は必要といえます。
個人的な話しますと、私は社会人として仕事をしていくなかで不動産から設計建築の世界に入りましたが、その過程でいろいろな資格を取得したり技術の蓄積をどうにかやってこれたのは、自分だけの空間(専用部屋)があり、没頭できる環境を作っていたからと強く思っています。
 
   
 「最後に現代住宅とは?」

『現代住宅』とは「20世紀初期」のモダン住宅を目指しているのではなく、安心して快適に過ごすため、現代的な機能性と意匠は取り入れかつ、時間の経過で色あせない普遍的でスタンダードな住まいを意図するものです。
「コンテンポラリー」という意味での「現代」性を意識して提案するようにしています。高性能で快適な心地よい空間は、本物の素材とさまざまな最新設備や部材の機能性を抜きにしては実現できないと考えるからです。
約7年前に設計事務所を開設したときからそのお手伝いをすることを使命に日々活動しています。
 
 
 
                       代表(管理建築士) 宮田潤一郎