構造用集成材とは

   
SE構法は、強くして安定した品質、強度が測定可能でその強度が長く維持できる高品質集成材を採用。
生産管理基準を満たした指定工場では、ひき板1枚の強度テスト、含水率試験を繰り返し、その基準を満たしたものだけを厳選し集成材として生産し ています。こうした品質管理のもとで生産される構造用集成材は、強度が一定なので、構造計算できる材料として扱うことが可能となるのです。
 
【 ひき板1枚1枚の強度を確かめる 】
MSR(マシーンストレスレイテッド)によって1枚1枚のひき板の強度試験を実施し、強度基準をクリアしたものを使用し集成材を生産しています。
 
【 ひき板の含水率試験 】
ひき板に含まれる水分量を調べ、含水率15%以下のものだけが集成材に使用されます。含水率がそれ以上高いものだと、木の乾燥によって反ったり割れやすくなるなど一定の品質を維持できなくなってしまいます。
 
【 集成材の強度品質 】
集成材は、同一等級構成集成材と呼ばれる均一な強度のひき板をはり合わせる方法と、異等級構成集成材と呼ぶ外側に硬いひき板を使い内側には柔らかいひき板を使ってはり合わせるいずれかの方法で製造されます。
このように、はり合わせる1枚1枚のひき板の強度が明確になったものを使って集成材は生産されるので、その強さが一定に保たれるのです。
 
【 集成材と無垢材の強度品質 】
ムク材の強度はバラツキの範囲が大きく、同じ樹種、同じ太さの材料でも強度がまちまち。SE構法が採用している集成材は強度のバラツキ範囲が小さく、一定の強度に保たれています。
   
生産履歴を管理するトレサビリティシステム
SE構法で使用する集成材、及び接合金物はいつ、どこの工場で製造されたものかを追跡調査できるシステムを導入しています。
トレサビリティ(Toaceability)とは、trace(追跡)+ability(可能)なという意味で、指定プレカット工場、金物生産工場では責任ある品質をお約束するためにすべての「生産履歴」を出荷証明書で管理しています。