「昔と今の家づくりのちがいとは?」
最近は住まいづくりにおいて、若いご主人の意見が反映されることが増えてきましたが、ほんの十数年前までは明らかに奥さんの意見が強く、ご主人の希望する書斎などはほとんど納戸や収納スペースに変えられていました。打合せをして気の毒に思うことが多かったことを記憶しています。数年で使わなくなる子供室に収納別で6~7帖もとらず、5帖程度にすれば書斎は確保できるのです。そうでなくても廊下やホールなどを最小限にするなどプランニング次第でも実現できます。専門知識を身につけたり仕事の成果を上げるためには、休日の時間の自己研鑚や自己啓発は避けては通れません。そのためにも独立した空間は必要といえます。
個人的な話しますと、私は社会人として仕事をしていくなかで不動産から設計建築の世界に入りましたが、その過程でいろいろな資格を取得したり技術の蓄積をどうにかやってこれたのは、自分だけの空間(専用部屋)があり、没頭できる環境を作っていたからと強く思っています。